★★ラクダ・レースの決勝に進出-連載!ラクダ・レース遠征記(11)


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かろうじて予選を突破出来たのは僕にとっていいことだった。
なぜなら、もう一回ラクダに乗るチャンスが出来たから。



この決勝が、この年のアリス・スプリングのメイン・レースで、
当日、どのレースよりも注目を浴びることになる。




総勢約30頭の中で最も早いラクダが決まるのだから当然だ。



予選で脱落したラクダはもちろん出られないので、レースで走りなれた
ラクダや走るのが早いラクダばかりが揃った。



予選では、1レースに最低1頭は逆送するのがいたりしたけど、
決勝ではそんなことはまずありえない。



ここアリス・スプリングのラクダ・レースで勝つのに必要な要素は
4つあると思っている。ポジション、ハンドラー、ラクダ、騎手。
これらの全てが揃ったら勝利に近づくんじゃないかな、と。




ポジションはインコースが有利なのは言うまでもない。
特に400mという短距離の場合、展開が大きく変わることはないから。
アウトコースはだいぶ大回りをしないといけないし、不利極まりない。




ハンドラーが上手くライン上にまっすぐラクダを座らせれば有利だ。
しかも、隣のラクダとの距離は十分にある方がいい。
これが、ラインより後ろだったり、斜めだったり、隣のラクダと
引っ付いて座ったりすると、出だしが大きく狂う。




ラクダはもちろん早く走るラクダがいいに決まってるし、
騎手も乗るのが上手い必要がある。




自分には何が揃っていたか。
ポジションはコース中央、ハンドラーはまあまあで、
ラインよりやや後ろだったけど、比較的まっすぐ座らせてくれた。
ラクダは、昨年は予選や、予選のないオープンレースで
ことごとく一着になってる早いラクダ。



勝てる可能性は十分に秘めていると言える条件だった。



問題は自分がどれだけ上手く乗れるか。



やはりメイン・レースだからか、会場も盛り上がっている。




そして、バン! スタート!




比較的、早い段階で内側に入ることが出来た。



予選の時と比べると、多少乗りやすいと感じたけど、
それでも、まだまだラクダのリズムにチューン出来ていない。



自分の体も大きく揺れるし、ラクダも走りにくそう?



鞭(ムチ)を入れながら、こう思う。「重くてごめんよ」。



恐らく僕は、当日の乗り手の中で最重量級だったのではないかな。
体重の軽い人と比べると、25キロほど重いのだから・・・・。



それでも、カーリーは早く走ってくれた。最後の最後まで。




フィニッシュ・ラインを過ぎた時、僕の前方には3頭いた。


つまり、4着。入賞ならず・・・・。



1着は、先日の記事で触れた、首元にハートマークのクリスィー。
クリスィーを始め入賞した3頭はいずれも過去に決勝で優勝してたり、
いいラクダなので、当然と言えば当然の結果なのかもしれない。



カーリーが4着というのは、頷ける部分もあるのだけど、
1着になれる可能性があったと僕は思っている。



つまり、It's my fault. 俺の責任。




2008年の準優勝に比べると、大きく後退した結果に終わった。




反省点は色々あって、ダイエットの失敗とか、上手く乗れなかったこととか。



これらは次回への大きな課題で、本格的にトレーニングしたいと
思わずにはいられなかった。



可能なら、来年、リベンジします!



★次回予告:「ラクダ・レースで得たもの」


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